腎生検
話が変わってきた。
僕の今は、「慢性的腎不全」と言われている。
ただ、お小水は毎日4〜5回出ていて腎臓は萎縮していないんだと。
通常の透析患者は、お小水が出ないので体に水が溜まってしまい血液ろ過の他に水を抜く作業もする。ただ、僕は水を抜いていない。
通常、腎臓機能が弱ると萎縮する。ただ、僕は萎縮していない。
可能性としては「急性腎盂炎」が挙げられている。
データで見ると異例の症状らしい。
昔から人と同じ事を好まない性格で、だからこそ前職のようにファッションの世界にハマった経歴もある。
ただこんな所で「異例」とか「前例があまりない」という響きにワクワクしている自分もどうかと思うが、とにかくもっと詳しい検査が必要みたいだ。
「腎生検」といって、腎臓の細胞を直接取り出し詳しく調べる。そうすると、今まで見えてこなかった治療方法が明確になると先生に言われた。
メリットは一目瞭然。
リスクとしては腎臓に直接針を刺すのでその際の出血が問題になるかも。それはごく稀のケースなのでほとんど安全に4〜5日程度で終わる。
もし、そこで治療方法が見つかればそのまま治療続行(約1ヶ月弱)。見つからなければ退院(透析続行)。
いずれにせよ、どん底の気分から少しずつ引き上げられてる。もしかしたら、腎臓移植せずとも透析をストップ出来るかも?そんな不明瞭な希望を胸に、いつでもまた底に飛び降りても痛くないように今は柔らかくも冷たいクッションを敷いてある。出来ることならそのクッションには飛び込みたくない。
だから、今はその引き上げてくれてる人の指示を素直に従っていくのが最善の使命だ。
この入院中に、村上龍の「コインロッカーベイビーズ」という小説を読んでいる。半分を読み上げやっと焦点が合って来た感じ。
「焼けた砂が喉を通過してシャベルで胃を掘られてるようだった。」
すごい劇的な表現力!!
意味わかんない。笑
と、自分には少々難しくて高刺激な内容なんだけどその影響がこのブログの文章にも中途半端に影響しているのでなんかすごいまどろっこしいしわかりづらい表現はあしからずです。
とにかく、今の入院している病院よりも大きい病院に転院することが早々に決まった。
ああ、早く味のするミートソーススパゲッティが食べたい。