逆サラ30代 透析ライフ

既婚、子持ち、30代、腎臓病、腎不全、透析、腎移植、闘病からの目指せハッピーライフ日記!!

ショーシャンクの空に

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやイヤイヤイヤやいやいやいおや?いやiyaiyaIYA !!!!!

 

なめてました、腎生検。

 

倒置法!!!

 

噂の腎生検は無事終わりました。

なんなら予定よりも10分早く、所要時間は40分も経ってないと思います。

 

手順を報告します。

 

1.開始10分前に処置室に徒歩で向かう

2.止血剤の点滴投与

3.ベッドでうつ伏せになる

看護師と談笑

4.着衣のまま、背中をまくられる

5.主治医あらわる

挨拶(大事)

6.エコーを背中にあて腎臓の位置確認しマジックで印を付ける(くすぐったい)

7.実際の生検時に息を止めるので先生の合図で息を止める練習

8.腎臓に輪ゴム程の太さの針を指して組織を採取する。その際に「ガシャン」という音が鳴るので音にビックリしないようにという説明

9.「ガシャン」

10.BGMが流れる

イーグルス、ノラジョーンズ、10cc等

選曲のセンスは良好

11.本番

12.局部麻酔(痛いけど全然我慢できる)

13.麻酔が効いてるかの確認(つねったが何も感じずOK)

14.何か押された感じ

15.「ガシャン」

16.「ガシャン」

17.「ガシャン」

18.主治医が背中を抑える(圧迫止血)

19.その間にもう1人の先生が組織を確認

20.糸球体があまりなかったのでもう一回

21.「ガシャン」

22.背中圧迫(10分間)

主治医と談笑

23.背中にテープを貼られ6人がかりで仰向けにされる

24.そのまま針刺部分を中心に砂袋を置かれる

25.ここから絶対安静と忠告される

26.看護師に「大変なのはここからですよ!」と意気込まれる

27.もう山場は超えたでしょ?という気持ちを込めて苦笑い

28.ベッドのまま部屋に戻る

 

以上、腎生検28項目(体験版)でした。

 

では、

またここでクイズです!!トゥルッ

 

この体験版で僕が1番伝えたい事は1〜28項目の内どれでしょう??

 

..

10のBGM?

確かに流れる曲がE◯ILEだったらたまらないよね。違います!

....

21のガシャン?

いや、別にただのガシャンなので違います!

......

主治医との談笑?

あれは何も生まれなかった。。項目にも入ってないので違います!

..........

はいっ ターーイムッアッップァ!!!

 

正解は、

 

「26.看護師に大変なのはここからですよ!と意気込まれる」

 

でした。

 

この時、僕は苦笑いしかしませんでした。確かに生検後は、翌朝までベッドの上で絶対安静とは聞いていました。

まあ、寝てればいいだけなんだから腎生検の緊張に比べたら屁の先っぽしかイメージしてなかった。

だから、看護師さんの意気込みと頑張ってくださいという応援の意味を全く理解しようとしなかったんです。

 

 僕は、知らなかった。

そして、僕は知った。

 

寝返りの大切さを。

 

腎臓は二つあって、その内の左側に針を刺した。腎臓は数ある臓器の中でも血管が集中しているらしく出血をしやすいので処置後に圧迫止血という方法をとる。

それは数時間圧迫する必要があるので腰に砂袋を当てて絶対安静。

 

絶対安静というのは起き上がる事はもちろん、寝返りや膝を立てることも許されない。救いは首と手と右半身は動かせる事。

 

 1時間は余裕だった。

そこからだんだん体がモゾモゾし始め両膝を立てたくなるが、我慢。

砂袋を当ててる部分が痛くなってきたので寝返りを打ちたいが、我慢。

鼻がかゆくなってきたが、それは動く手でかいてOK。

目を閉じれば寝れるだろう、、腰が痛くて無理。

2時間経過、お腹に乗せた砂袋を解除。負担はあまり変わらず。

4時間後、やっと腰の砂袋解除。

しかし、当然絶対安静は続きひたすら我慢。ナースコールをしたところで、看護師さんもがんばってしか言えない現実。

点滴している止血剤には利尿作用も含まれているらしく、尿に血が混ざってないかを見るために生検後の尿検査が3回必須なんだと。

ここで人生初の尿瓶登場!!

男性看護師のHELPの元、初体験。

まあ、わざわざ報告する程ではないが、一応赤裸々なブログを心掛けてるのであしからず。

 

そして、寝れず。

 

目を閉じれば大抵10分以内には記憶が飛ぶんだが、寝れず。

 

腰の痛みと、寝返りが打てないムヤムヤ。どちらかというと痛みよりもこのムヤムヤが辛かった。

 

 そのムヤムヤをひたすらに耐えて朝日が差してきた。希望の朝だ。

 

看護師さんが時間になって、ダッシュで来てくれた。希望のダッシュだ。

 

映画でいえば「ショーシャンクの空に」状態!!

厳しい監獄から飛び出して降りしきる雨の中に両手を広げ、全身で開放感を感じたあのティム•ロビンスの様に僕は、、

 

寝返りを打った。

 

なんて気持ちいいんだ。と、

固まった全身の筋肉をベッドに何度も打ち込んだ、伸びきった膝を何度も立てた。そして立ち上がってトイレに駆け込んだ。

 

壮絶な戦いが幕を閉じた。

 

「腎生検 つらい」

と、ググってみるとやっぱり同じ境遇に陥る方が多数。

 

まあ、でもこの入院の本当の山場は超えた訳であとは検査の結果待ち。

 

その結果によってこれからの矛先が決まる。主治医曰く、「最終的に腎移植になる場合でも今回の生検はとても意味がある。生検のデータがあれば、的確に移植をすることができる。」なんだと。

 

結果オーライ、とにかく良かったのだ。

 

このブログを作っている今は透析中のベッドの上。

 

よし、このブログ作成で透析時間の2/3を潰せた。

 

残りの時間は、、

 

寝返りしてようっと。