腎移植
ここいらで僕の家族構成とエピソードををご紹介。
両親ともに健在で、8歳上の姉がいる。
まずは、父親。
前述の噂の折り鶴の父だ。
性格はせっかちで正義感が強くお節介焼き血液型はA型。本当にこの人の血を継いでいるのか?と疑うくらい性格は僕と違う。家族自体、海外旅行が好きで小学生の夏休みは毎年どこかに行ってた。
印象的だったのは、スペインのスリとバリ島のケチャとオーストラリアのウォンバット。あとはピースボートで世界一周。
幼心に自分は日本人で、世界にはいろんな肌の色と目の色があってそれによって文化と考え方がある。自分のいる日本は本当に小さいピースの一つなんだという一つの悟りを小学生で開いていた。
今思うとピースボートの旅行期間は2ヶ月以上。夏休み期間を優に越していて、10月手前に学校に合流していた。
いじめられてなくて良かったと今更安堵。
その父は今は、フィリピンに住んでてボランティアとしてフィリピン人に日本語を教えてる。時折、給料をもらってた時期もあるみたいだがお節介焼きの精神にそぐわないのか結局はボランティア。
日本人がリタイアしてフィリピンに移住してのんびり暮らすという話は珍しくないが、そこから日本語を教えてる人はあんまりいないんじゃないかな?純粋にすごいと思う。
フィリピンの学生さんは勉強熱心で出稼ぎのために日本語を覚えたいという人が多いんだって。
僕も小学生の頃はよく連れてかれた記憶がある。お湯の出ないシャワーで家中にヤモリがびっしり。ご飯は左手で食べるのが基本でマニラの市街地は排気ガスだらけ。でもそこにいる人達はいつも笑顔でハグをしてくる。同い年くらいの女の子はすでにピアスをしていて全然自分より大人っぽく見えた。ピアスするのはお洒落というよりかは魔除けを込めた風習なのだと。
今でも父がフィリピンに惹かれている何かは良くわかってないが、その風土が合っているんだと。
その影響なのか縁なのか、僕の新婚旅行はフィリピンのエルニドという秘境を選んだ。せっかくだからエルニドに向かう前に一度マニラで会わないか?と提案したんだが「マニラはヤダ」とあっさり拒否。笑 なんとマイペースな人だと笑ったのを覚えている。
面と向かっては言えないが、結構尊敬している。
母親は元保育士。
性格はこれでもか!というくらいおっとりしていてマイペース。でも、実はかなりこだわりがあって頑固。伝えたい事はやんわりとだが確実に主張してくる。僕はたぶん母親の血が強い。血液型はO型。
いつもニコニコしていて怒ったところをほとんど見たことがない。かといって八方美人ではなく、基本的にマイペース。
僕に対してもアドバイスはくれるが強制は絶対にしない。怒られる事もほとんどないんだがそれが逆に僕にとっての反抗期の抑止力になっていた。厳しくないが甘くもなくある意味、怒らないしつけのパイオニアだと息子ながら感心している。
中学生の頃、親の職場を見てみようというキャンペーンがあって母の保育園に行った事がある。こそばゆい恥ずかしさはあったものの、そこでシャキシャキ働く母の姿に感銘を受け一時は保育士になりたいと思ったくらいの衝撃を受けた。
僕の20代はバリバリ無休で働いてたもんだから、年に2〜3回実家に帰ってちょろっと話す程度だったがこの入院期間によく見舞いに来てくれて話す機会も増えた。親より先に死ぬほど不幸者はいないというが、この入院を機に実感している。
姉も現在、保育士。O型。
今は両親共にリタイアしてるが、僕が学生の頃は共働きで8コ上の姉が母親代わりのように世話もしてくれた。そんなだからケンカをした事がない。ケンカというよりはしつけ。逆らう気も鼻から無いしそれがいいのかはわからないがわざわざケンカをする気がないのにする必要はない。
親戚からは、シャキシャキしっかり者姉さんとなよなよ甘えん坊のシャイBOYの構図で見られていた。
性格は完全に父親譲りで嫌がってるが本人も認めている。曲がった事が嫌いで、せっかちではないが物事をはっきりさせる。職業柄もあるかもだが凝り性で嫁とも相性が良さそうで仲良し。
なんだかんだ僕はシスコンかもしれない。笑
そんな姉様が今回、腎臓をくれるという話だ。父様もくれると言ってるが恐らく、多方面からみて姉様の腎臓が最有力候補。いよいよと絶対的に頭が上がらない。精神的にも肉体的にも恩恵を受けるわけだからこれはもう何も言えない。
もちろんまだ、腎生検の結果待ちなのでもしかしたら腎移植を避けられるかもしれないが最終的な救いとして移植が出来るという安心感が今の僕をここまでポジティブにしてくれているんだろう。
何度も言うが、腎臓は遡って補正ができない。唯一の改善策は、「腎移植」なのだ。移植をすれば、透析もないし食事制限もなくなる。ただ寿命まで合併症を抑える薬は飲み続けるがソンナノカンケーネー。
移植のドナー待ちは10年待ちはザラとの事で、肉親からの移植が最短で一番安全。
ただただ感謝、appreciateです。
とまあ、順風満帆な家族構成ですが自分も嫁と娘と幸せで平和な家庭を作りたいなというお話でした。