透析 食事
あんなにピーピー言ってた食事の話なんだけど、
実は転院してから一回も食事を残していません!! 以前の病院の食事は2口くらいで残した時も多々あり、体重が一気に5kgくらい痩せちゃってかなり心配していた。
なのに、転院してから2kgも太った。
透析の空間にも少々慣れて来た頃。
その時間を持て余している透析中に看護師さんが声を掛けてくれた。
「今、何が不安ですか?」
腎生検の結果がまだ出てないのでなんとも質問しづらいが、とにかく退院した後の食事制限が気になっていると回答。
元々、痩せ型なのにこの入院でまた痩せちゃった。できればこれから太っていきたいのにリンやカリウム、あとは塩分を抑えなきゃいけないから、食事制限が強いられどんどん痩せていってしまうのでは?と不安。と嘆く。
「この世に食べちゃいけない物はない。と、私は患者さんにいつも伝えています。あと、水分で体重を増やすのではなくエネルギーを摂って肉を付けて下さい」
もちろん健常者に比べれば制限するのは必須。ただ、食べる物の成分を把握し、リンやカリウムが高い物を食べたらその分他の食事を抑えるように意識する。そして、なぜリンやカリウムを多く摂るといけないのかを理解することが重要。
・高カリウム血症・・・
体内のカリウム濃度が高くなると、電解質異常が起こり悪心や嘔吐、四肢麻痺、不整脈といった症状があらわれ最悪の場合、心停止や心筋梗塞となる。
・高リン血症・・・
体内のリン濃度が高くなると、血管石灰化が進み、心不全、足の懐死、骨粗鬆症となる。
どちらも自覚症状は見られずいきなり悪化する危険な病気。
いやあ、恐ろしや。
制限というより萎縮してしまう感じ。
食べるのが怖いなんて今まで思った事がなかった。
食べたい物食べて飲んで、気が向いたら体動かして、排泄。
この無情な自然行為が今は尊い。
前の病院の先生からは高カリウム血症の例え話として、
「一気にメロン半個食べたら死にます。」
ドヤっ
と言われた。
一瞬そのドヤ顔に、ギョエ〜!!ってなったがよーく考えたらこの30年間でメロンを一気に半個食べる程セレブリティなポテンシャルは持ってなく、これからもそんな機会はないだろうと心の中でtweetした。
看護師さんも言っていた。
「私達は患者さんを脅かす事も仕事のうち。元から甘めにしちゃうと患者さんも気が緩むから。」
そりゃそうだ 。と心の中でtweet。
今は色々とネットで調べた情報を、実際に先生や看護師に聞いて答え合わせしてる。
人間の体って面白い事に、
例えば塩分を◯g摂取すると、その塩分濃度を薄めるために水分を◯g摂るようにと決まって脳から指令が出るんだと。
そうすると、水分は血液に流れるので摂った分だけ血管が広がり血圧が上がる。
それが、塩分を摂りすぎると血圧が上がる仕組みなんだと。
なるほど、これって一般常識?
いや、大抵の健常者なら絶対そこまで知らないハズ。
当然かもだけど、この病気になってから自分の体を知る機会が増えたし自ら知ろうとしている。そして、いかに健康が大事かを身を持って体験中。
リンの話に戻すけど、僕は人並みにコーヒーが好き。カフェイン中毒とはいかないけど出来るなら今後も飲んでいきたい。
なんとなく、コーヒーは体に良くないから腎臓にも良くないんじゃ、、と半ば諦めムードで調べた所意外にイケル。
でも、缶コーヒーやインスタントには乳化剤が含まれていてそれがリンにあたるみたい。ドリップコーヒーだとリンが除去されるからOK。
コーヒーの事を考えてたらこんな事を思い出した。
それは、入院する2ヶ月前くらいの事。
よく職場で息抜きにインスタントコーヒーをブラックで飲んでたんだけど、ある時からそのブラックが「しいたけ」の味がするようになった。毎回ではなかったが、最初は薄めにしすぎたかな?と軽く思ってたが濃くしても味は変わらずしいたけ。マグカップももちろん綺麗に洗ってるので不思議な現象だった。
今思えばですよ。
あれはきっと味覚障害だったんですよ。
尿毒症の症状の中に味覚障害は含まれているんですよ。
そんな事考えると、もしかして転院して病院食を残さなくなったのも実は味覚が戻ってきて美味しく感じているのかも。。
アンビリーバボー
ですよ。
そして、恐る恐るこの入院中にドリップコーヒーを飲んでみたんです。(本当はダメきっと)
苦味の中にほのかに感じる酸味。
うまい。
そうそうこれこれ!
コーヒー万歳!!
しいたけの味は一切なし。
そんなこんなでこのブログを読んでる皆様、コーヒーに限らず何かを飲んでてしいたけの味がしたら危険なサインかも!!
ですよ。