穿刺
退院してから結構贅沢してしまっている。
先日は、午前中に近所の役所で行われるバザーと親睦会に家族で参加してランチには最近発見した近所のお洒落なトラットリアに初挑戦。
頼んだのはランチBセット¥1480-
・新鮮な地元野菜のサラダバー
・フレッシュジュースを含むドリンクバー
・バケット
・赤肉鳥もものコンフィ
クオリティとしては、
これが代官山のランチだったら¥2500-はいくレベルだった。
まあ、透析患者にとって生野菜とフルーツ(ジュース含む)は大敵なのでけん制球。その中でカリフラワーは茹でて
あったのでパクリ。
熱々でカリフワなバケットはオリーブオイルを少しだけ付けてパクリ。
ドリンクバーのコーヒーはドリップなのでゴクリ。
メインのコンフィは、、、
ボリューム満点な骨付きの肉量に表面は繊細な焼き目でカリッと仕上げ、ほのかに酸味の効いたバルサミコソースがまた無理矢理寝かせている食欲をおこしにかかる。
ディッシュサイドに飾られたカリウムが豊富なポテートは嫁に譲り、食べすぎないようにコンフィ肉も多めに譲る。
そしてペロリ。
骨の髄までシャブリ尽くす勢いでペロリ。
というように食事制限には気を使いながらも少し遅めの食欲の秋を楽しんでしまっている。
それもこれも、透析の穿刺が痛いせいだ。
入院中はカテーテルで透析していて穿刺の痛みを知らなかった。透析用の針はミシン針程の太さでそれを毎回2箇所にブスブスっと刺す。
慣れてきて環境にリラックスしている分、痛みが強調される。
なので、看護師さんから局部麻酔テープという画期的な代物をいただいた。透析開始1時間前に貼っておくと痛みが緩和するんだと。
そいつぁいいや!と、穿刺を楽しみに待つ。
ブス!
おっ!
2発目ブス!
おー!!
痛っ!
そるぁないぜー。
穿刺が痛いのはもう受け入れるしかない。ただそのストレスのはけ口が食欲に上乗せされる。穿刺に耐えてる分ちょっとだけ。。いいよね?
犯罪に手を染める一歩手前の状況だ。
嫁はすごく心配してくれている。
お弁当や夜ご飯の食事制限にすごく気を張ってくれている。
その気持ちを踏みにじってはダメだ!
きっと穿刺が痛くなかったら違う理由を探しているだろうから、
これは穿刺を言い訳にしている僕の弱さだ。
でも、前にも言ったけど味覚が退院してから上がっている。というよりは戻ったんだろう。
食べるもの全てが今までの3.5倍も美味しく感じる。
食欲をとるか、
命をとるか。
がんばります。